【アフターレポート】音楽のビートに乗せて約100名が“命をつなぐリズム”を体感!「CPRディスコ」初の単独開催!
2025.08.26

2025年8月10日(土)、語呂合わせで“ハートの日”と呼ばれるこの日に、代官山のクラブ「ORD.」で前代未聞のイベントが初の単独開催を迎えた。
その名も「CPRディスコ」。
音楽と医療を融合させ、心肺蘇生法(CPR)を楽しく学ぶこの試みには約100名が参加し、煌びやかな照明とクラブサウンドが鳴り響くフロアで、参加者はBPM110〜120という“命を救うリズム”に合わせて音楽とトレーニングを体験する、まさに唯一無二の夜となった。
「音楽×医療」の前代未聞の新感覚カルチャークラブ体験
クラブで流れるダンスミュージックのBPM(110〜120)が、心肺蘇生(CPR)の推奨リズムとのテンポが同じであることから誕生した「CPRディスコ」。
音楽と医療を掛け合わせる発想は、クラブカルチャーに新しい命題を突きつけると同時に、エンタメとしての楽しさも兼ね備えており、これまでフェスや地域イベント、医療関連の学会で話題を集めてきた本企画だが、クラブでの単独開催は今回が初。

仕掛け人はパーティークリエイターのアフロマンス氏と、看護師であり一般社団法人ファストエイド理事を務めるガースケ氏。
さらにDJ KOMORIやDJ TAROといったクラブシーンを代表するDJが出演し、BPM110〜120という制約の中でプレイすることで、普段のクラブでは味わえない一体感が生まれ、来場者の多くは「音楽を楽しみに来たはずが、気づけば真剣に命を救う行動を学んでいた」と驚きの感想を口にしていた。
BPM縛りのDJプレイが創り出す唯一無二の空間
双子ラッパーユニット・上鈴木兄弟による「心肺蘇SAY HO〜!」のコール&レスポンスや、MPCプレイヤーKO-neyが心臓の鼓動音や医療機器のサウンドを即興で組み込む実験的なライブパフォーマンスも披露。
観客は「まさかクラブで命のリズムを意識することになるなんて!」と笑顔を見せ、会場全体が新しいカルチャーの誕生を祝福するような雰囲気に包まれていた。

音楽に合わせた“命のダンス”
イベント後半では、観客全員がフロアに屈み、音楽に合わせて胸骨圧迫の動きを模した“命のダンス”が展開。暗闇を彩るライトと重低音のリズムの中、100名近い人々が一斉に上下運動をする光景は圧巻で、まるでクラブそのものが心臓のように鼓動しているかのようだった。
また、ラウンジエリアでは「CPRディスコ」のこれまでの歩みを紹介する展示も行われ、単なるイベントではなく「命をつなぐカルチャー」を育む場であることを参加者に伝えていた。

イベント概要
CPRディスコ
開催日程:2025年8月10日(土)
会場:ORD.(代官山)
出演者:DJ KOMORI、DJ TARO、上鈴木兄弟、KO-ney、アフロマンス ほか
主催:株式会社アフロ&コー/一般社団法人ファストエイド
公式サイト:Afro&Co.
来年の次回開催に向けて広がる期待と可能性

フィナーレには出演者と来場者全員で記念撮影を行い、2026年の「第2回開催」を約束。2026年の「ハートの日」はさらに多くの参加者に体験してもらえるよう、演出や仕掛けをブラッシュアップしていくという。
「CPRディスコ」は、単なるクラブイベントの枠を超え、エンタメと社会的意義を融合させた新たな文化の形を提示しており、今後も医療関係者や教育機関、ブランド企業との連携を深めながら、“命をつなぐカルチャー”を全国へと広げていく予定とのこと。
今後どのように成長していくのか注目したい。
