英開催フェス「Glastonbury 2027」チケット料金は史上初の£400超え 約85,000円に
2026.09.14
イギリスを代表する世界最大級の音楽フェスティバル「Glastonbury Festival 2027(グラストンベリー・フェスティバル 2027)」が、2027年6月23日から27日まで開催される。1年間の休止期間を経て復活する2027年開催に向け、チケット販売日と料金が正式に発表された。
一般入場チケットは、£5のブッキングフィー込みで£408(約85,000円)。Glastonburyの歴史上初めて£400の大台を突破する価格となった。前回開催となった2025年のチケット価格は£378.50(約78,800円)だったため、2027年は£29.50(約6,100円)約7.8%の値上げとなる。
Glastonbury Festivalとは?
「Glastonbury Festival」は、イギリス・サマセット州で開催される世界最大級の野外音楽フェスティバル。正式名称は「Glastonbury Festival of Contemporary Performing Arts」で、音楽だけに限定されず、演劇やダンス、コメディ、サーカス、アートなど、さまざまなパフォーミングアーツが集まる巨大イベントとなっている。会場はサマセット州ピルトン近郊のWorthy Farm(ウォーシー・ファーム)。広大な農地を舞台に100以上のステージが展開され、毎年4,000以上のパフォーマンスが行われる。
世界的なポップスターやロックバンドだけでなく、EDM、テクノ、ハウス、ドラムンベースなどのダンスミュージック系アーティストも多数出演。さらに、会場内にはキャンプエリアやアート作品、飲食店などが広がり、単なるコンサートではなく、数日間にわたって楽しむ巨大なカルチャーイベントとして知られている。
2026年は「休耕年」で開催されず
Glastonburyには、ほかの大型フェスティバルとは少し異なる特徴がある。それが定期的に設けられる「fallow year(休耕年)」だ。Glastonburyは毎年開催されるわけではなく、数年に一度、開催を休止する「休耕年」が設けられている。2026年もこの休耕年にあたり、フェスティバルは開催されなかった。
休耕年には、巨大なフェスティバルによって使用される農地を休ませる意味があり、共同主催者のEmily Eavis(エミリー・イーヴィス)は、土地を休ませるだけでなく、農場の牛たちが自分たちの土地を取り戻す機会になると説明している。1年間の休止を経て、2027年はいよいよGlastonburyが再びWorthy Farmに帰ってくる。
2025年も豪華アーティストが出演
休耕年に入る前の2025年開催でも、Glastonburyには非常に豪華なアーティストが出演した。
音楽シーンではCharli XCX(チャーリー・XCX)、The Prodigy(プロディジー)、Overmono(オーヴァーモノ)、Floating Points(フローティング・ポインツ)、Four Tet(フォー・テット)、Caribou(カリブー)、Maribou State(マリブー・ステート)、Gary Numan(ゲイリー・ニューマン)らが出演。ポップ、ロック、エレクトロニック・ミュージックまで幅広いジャンルのアーティストが揃い、Glastonburyらしいジャンル横断型のラインナップとなった。
さらに、DJ Magが発表する「Top 100 Festivals 2026」では世界9位にランクイン。世界のフェスティバルの中でもトップクラスの評価を受けていることからも、その規模と影響力の大きさが分かる。
Glastonbury 2027の開催概要
「Glastonbury Festival 2027」は、2027年6月23日(水)から27日(日)まで、イギリス・サマセット州のWorthy Farmで開催予定で、チケット料金にはブッキングフィー£5が含まれており、5泊分のキャンプ場利用権と、100以上のステージで行われる4,000以上のパフォーマンスが含まれる。
また、フェスティバルの収益の一部は、Oxfam、Greenpeace、WaterAidなどの慈善団体にも寄付される。
イベント開催概要
開催日: 2027年6月23日(水)~6月27日(日)
会場: Worthy Farm(イギリス・サマセット州)
一般チケット: £408(ブッキングフィー£5込み)
▼販売開始
コーチ付きパッケージ:2026年10月1日(木)18:00 BST
標準チケット:2026年10月4日(日)9:00 BST
チケット料金は史上初の£400超え
今回特に大きな話題となっているのが、チケット価格の上昇だ。2027年の一般入場チケットは£408となり、Glastonbury史上初めて£400を超える価格となった。前回2025年は£378.50だったため、約7.8%の値上げとなっている。
さらにパンデミック前最後の開催となった2019年は£248(約51,600円)だったため、2019年と比較すると2027年の£408は約61%の大幅な上昇となる。単純に日本円へ換算すると、約8万5,000円。フェスのチケットとしては決して安い金額ではなく、今回の価格発表をめぐってはイギリス国内でもファンからさまざまな反応が出ている。
なぜチケット価格はここまで上昇したのか?
Glastonburyに限らず、近年のイギリスでは音楽フェスティバルの開催コストが上昇している。
BBCの報道では、エネルギー費やインフラ整備費の高騰、さらにBrexit後の人材不足などがフェスティバル業界全体のコスト増加につながっているとされている。Glastonburyのチケット価格は2013年と比較して約£85、約30%上昇。
一方、TicketNewsがイギリスの消費者物価指数(CPI)をもとに算出した価格では、2013年当時のチケット価格を現在の物価水準に換算すると約£357(約74,300円)になるとされている。
つまり、単純なインフレ率だけでは説明できないほど、フェスティバルの運営コストが増加している状況がうかがえる。
ファンからは賛否の声
£408という価格に対して、ファンからは当然ながら厳しい声も上がっている。
「£408は正気の沙汰ではない」「不公平だ」といった批判がある一方で、「4,000以上のパフォーマンスと5泊分のキャンプを含めて£408なら、まだバーゲンだ」という肯定的な意見も見られる。
また、Glastonburyだけが特別にチケット価格を引き上げているわけではなく、イギリスのフェスティバル業界全体で価格上昇が続いており、マンチェスターで開催される「Parklife」は2013年比でチケット価格が約71%上昇。「Reading & Leeds」も同時期と比較して価格が上昇している。
こうした状況を考えると、フェスティバルを取り巻くコスト構造そのものが大きく変化していると言えそうだ。
それでも、音楽ファンにとって約8万5,000円という価格は大きな負担。2027年のチケット販売がどのような動きになるのかにも注目が集まりそうだ。
2027年のヘッドライナーは誰になる?
現時点では、「Glastonbury Festival 2027」のヘッドライナーは正式発表されていない。しかし、すでにイギリスの各メディアでは出演候補の予想が始まっている。
BBCやNMEなどでは、Sam Fender(サム・フェンダー)、Ed Sheeran(エド・シーラン)、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)、Rihanna(リアーナ)、Harry Styles(ハリー・スタイルズ)、Fontaines D.C.(フォンテインズD.C.)、Little Simz(リトル・シムズ)、Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)などの名前が候補として挙げられている。
世界的なアーティストが集結するGlastonburyだけに、2027年のヘッドライナー発表も大きなニュースになることは間違いない。
Glastonbury 2027の今後に注目
2026年の休耕年を経て、2027年に再び開催されるGlastonbury。チケット価格は史上初の£400超えとなり、約85,000円という高額な価格設定になった一方、5泊のキャンプと4,000以上のパフォーマンスを楽しめる、世界最大級のフェスティバルであることに変わりはない。そして最大の注目ポイントとなるのが、まだ発表されていない2027年のヘッドライナー。
Sam FenderやEd Sheeran、Taylor Swift、Rihanna、Harry Stylesなど、多くのビッグネームが候補として取り沙汰されているだけに、今後の正式発表から目が離せない。
「Glastonbury Festival 2027」がどのようなラインナップで復活を果たすのか、そして史上最高額となったチケットがどのように受け入れられるのか。2027年の海外フェスシーンを占う意味でも、引き続き注目したいイベントだ。